人間社会の歩き方「目覚めるとは何か?」を見つける手引書【5】
自分と違う価値観や意見に触れたとき、
私は反射的に「自分が正しい」と証明するために、相手を攻撃していました。
「なんで?」「こっちの方が正しい」と。
相手はただ、自分の考えを述べただけなのに。
そんなことを繰り返しているうちに、
私の周りには、見えない壁ができたように人の気配がなくなり、
誰も踏み込んでこなくなりました。
……さみしい(笑)。
こうやって痛い目にあって、人は学習していくんだなぁとしみじみ思う。
人には人の価値観・世界観・人生観がある
あの頃の私に、今ならこう伝えたい。
人には人の「世界の見え方」がある。人生観がある。
そしてそれらは、これからも日々の経験によって変わっていく。
お互いに。
自分と違うからといって、
力でねじ伏せたり、言い負かしたりするものではない。
全部ファンタジーみたいなものだと思いませんか?
「この人は、私とは違う経験をしてきたんだな」
「いろいろあるねぇ」
どっちが正解かなんて結論付けず、それくらいが、ちょうどいい。
人は変わっていく生き物
どの人も、自分と同じように、
生まれてから死に向かって、それぞれのペースで経験を味わっています。
今、目の前にいる過激な(笑)若い人も、 経験を重ねるにつれて穏やかになっていくかもしれない。
同じように、若い頃の私は、 年上の人から「なんだこいつ」と思われていたでしょう。
人は変わっていく生き物です。
ただし、私たちは「誘導される存在」でもある
気をつけたいのは、
その変化が「自然な経験」ではなく、
意図的に誘導されている場合がある、ということ。
いつも見ているテレビ番組。
街中の広告。
毎日届くニュース。
ずっと手にしているスマホ。
それらが同じことを言っていれば、
「これが正しい」と錯覚してしまいます。
もしかしたら本当に正しいのかもしれません。
でも、ただ商品を売りたいだけという事もある。
相手の意図はわかりません。
でも、一回信じ込んじゃうと、なんだかムキになってしまうことはありませんか? 今さら戻れない気がして、軌道修正するのも大変になる。
だからこそ、
いろんな可能性があることを頭の片隅に置いて、むやみに信じ込まない。
「へぇ〜」くらいの距離感で受け取る。
それが、自分を保つコツなのだと思います。
不安や焦りは「毒攻撃」
レターパックの封筒の裏に、こんな注意書きがありました。
「レターパックで現金を送れは、すべて詐欺です。」
それでも、人は焦りや不安を煽られると、
「これは本当だ」と信じてしまうことがある。
ドラクエで、ポイズンスライムに攻撃されると毒状態になるように。
焦りや不安という毒を、相手に意図的に作り出せる、一枚も二枚も上手の人たちがいるのです。
大事なのは、
「あ、今、毒をもらったな」と気づくこと。
一歩引いた位置から確認する。 それだけで、もてあそばれにくくなります。
その対処法を、少しずつ自分なりに作っていく。
それが「自分軸」なのだと思います。
みんなと同じ道を歩かなくてもいい
周りの人がみんな同じ方向に歩いているとき、
自分だけ別の道を選ぶのは勇気がいります。
でも、 「私は納得できません!」と正面から叫ぶ必要はないのです。
あ、ちょっとお手洗いに…… そんな感じで、スッと距離を取って、端から眺めてみればいい。
納得できたら戻ればいいし、
違うと思えば、別の道を歩けばいい。
時間はかかる。でも確実に変わる
今日決めて、明日から完璧にできるわけではありません。
でも、
1年後、3年後、10年後。
確実に、見える景色は変わっています。
今の選択を適当にすれば、
10年後も「自分探し」をしている。
だからこそ、
焦らず、でも誤魔化さず。
結局、人が目覚めるのは
いろんな考えがありますよねぇ。
私はこう思います、あはは、変ですよねぇ。
そんなふうに、拒絶せず、こだわらず、押しつけず。
人は自分の思った通りに動きたいものですよね。
それは相手も同じ。
色んな意見を集めて、
気になるものを試してみて、
自分が納得した答えを選ぶ。
そのうち、その過程で変わった自分も、 目の前の人の違いも、 どちらも許せるようになるのではないでしょうか。
それこそが、
「目覚め」の第五歩なのだと思います。
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