「このパン、ひとつ500円か……ちょっと高いな」
そう思って、つい安い方を選んでしまう——そんな経験、ありませんか？
私も以前はそうでした。
「安いものを選ぶ＝賢い」と思い込んでいたんです。
でも、ある日気づいたんです。
安さばかりを基準にお金を使うと、心の満足まで削られていくということに…。
「安さ基準」で選ぶクセが、お金のブロックとなっていた
先日、「お金のブロック」という言葉を聞きました。
私は、それを
「お金を使うことへの恐れ」や「安さで選ぶ癖」のことだと解釈しました。
たとえば——
- 本当はステーキランチが食べたいけど、日替わりの方が安いからそっちにしよう
- 安くなってるから買いだめしよう
- 必要ないけど、セールだから買っておこう
こうやって“値段”を基準に選んでいると、
家の中にはモノが増えるのに、なぜか満たされない。
安く済ませたはずなのに、なぜかエネルギーを吸い取られているような気がする。
どうやら「安さ」で選ぶのは、一見 “節約” でよいことに見えるけれど、
心の満足を削り、エネルギーを失わせていることがあるようです。
欲しいものにお金を払うと、そのブロックは外れる——500円のパン
旅先のパン屋さんで見つけたひとつのパン。
豪華にトッピングされたそのパンは、１個500円。
…地元のパン屋の倍の値段です。
「高いな……」とビビった私は、無難に手頃なパンをいくつか選びました。
でも食べながら、ずっと思ってたんです。
「やっぱり、あのパンが食べたかったなぁ」
次にそのお店へ行ったとき、思い切って500円のパンを買ってみました。
その味はもちろん、心の満足感がまるで違ったんです。
「これが食べたかった！」「選んでよかった！」
あの何とも言えない気持ちは、今も覚えています。
お金を払う行為は「自分を大切にする練習」
その経験から、私はパンやスイーツに気持ちよくお金を出せるようになりました。
安いから買うのではなく、
“これが欲しい”と思えるものを選ぶように。
すると——
無駄なお菓子や、なんとなく買っていたものが減ったんです。
満足の質が上がったせいか、自然と浪費が減る。
「自分の気持ちにふたをする」気持ち悪さを知ってしまったから、
お金をきちんと使おうと思うようになったのかもしれません。
安く買ったものを食べながら、
「あ～あれが食べたかったな」と感じるのが嫌になるんですよね。
日頃から、高級なものを選べと言っているわけじゃありません。
「食べたいと思ったものにお金を払う練習」、
「欲しいと思ったものにお金を払う練習」なんです。
物価が上がっているこのご時世、
それでも安いものとは一体何なのか——
少し考えてみるだけでも、心のブロックは緩む気がします。
お金は“エネルギー”であり、満足や喜びと循環していくもの
お金って、単なる数字や紙じゃなくて“エネルギー”だと言われています。
“お金を払って物を買う＝エネルギーの交換”。
だから、「本当に欲しいもの」にお金を使えば、
満足というエネルギーが自分に返ってくる。
反対に、「我慢して安い方」を選ぶと、
どこかでモヤモヤが残って、エネルギーの流れが滞る。
つまり、お金を払って得られるのは、商品だけじゃない。
「喜び」「納得」「自分を大切にできた感覚」——
それも一緒に受け取っているとは言えませんか？
小さな金額から、「これがいい」と思える選択を重ねよう
もちろん、いきなり高額なものを買う必要はありません。
無理に“ブロックを外そう”として暴走すれば、
リボ払い地獄という別の呪いが待っています。
だからこそ、小さな一歩からでいい。
500円のパンでも、1000円のスイーツでもいい。
「これが欲しい」と思った気持ちを信じて、お金を出してみる。
それが、“お金の使い方”を学ぶ一番の練習になると思うんです。
1銭のムダも許せないと考えると、身動きが取れなくなってしまう。
この世界も覗いてみるか！ぐらいの軽い気持ちで、
お金を使って経験していくのが確実なんじゃないかなと思います。
価値観を変える時期——社会の流れに飲まれないために
子どものころ、「お金は貯金しなさい、無駄遣いするな」と言われて育ちました。
私たちの親世代（昭和）はそういう時代だったのかもしれません。
でもそれを今も信じていると、
「お金のことに無知でいろ」と言うようなものじゃないでしょうか？
お金は、使わなければ「良い使い方」を学べません。
とはいっても、高級品ばかり買えと言うわけじゃないですよ。
私たち庶民は、身近なものから一歩ずつ——
自分の心に正直にお金を使うのが確実だと思います。
まとめ
本当に欲しいもの・食べたいものにお金を払うと、
“満足”という目に見えない価値が返ってきます。
これこそが、お金のエネルギーの正しい流れなんじゃないでしょうか。
お金を払って得られるのは「商品」だけじゃない。
「心の満足」「お金を使う経験」、そして「自己信頼」。
500円のパンを選べた瞬間、私の中でお金のブロックがひとつ外れました。
それ以来、安さで決める癖をやめて、
自分の“これがいい”という気持ちを信じて選ぶように。
そうしてお金を使うたびに自分の心を尊重する——
その積み重ねが、お金との健全な関係を育てるのだと思います。
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