こんにちは。今日はどうしても紹介したい本がある。
NHKの番組『私の1冊 日本の100冊 感動が止まらない1冊』で紹介されていた本――『コットン100%』。
「この本で自殺をやめました」という声が続出したと聞いて、いてもたってもいられず、手に取った。
著者・アキラさんが、NYで過ごした日々を綴ったロードノベル。
※ロードノベル=旅を通じて主人公が変化・成長していく物語、だそうな。
読んで、即、思った。
「どんな生活しとるんや~~!!」
人間ってホントに色々だよね、なんて一言で済ませられない。
ていうか――
毎日機械のように同じことを繰り返す私の方が、むしろ変なのか?
ページをめくるたび、心が掴まれる。
アキラさんの生き方は、まるで神に選ばれたかのように破天荒で、鮮烈だった。
「待ってアキラさん、どうしてそうなった!?」
思わず問いかけてしまうその一言が、何度も脳内に響く。
ページを追うたび、私は呆気に取られ、気がつけば、自分の悩みなんてどこかへ吹っ飛んでいた――まるで塵のように。

私はこれまで、どれほど“真面目”に縛られて生きてきたのだろう。
「身体に悪いからダメ」「世間体が悪いからダメ」「変に思われるからダメ」
神様が目の前に人参をぶら下げても、自分で自分を引き留めてきた。
まるで、流れに逆らって泳ごうとする筋肉痛の魚のように。
だけどアキラさんは違う。
目の前に現れるものに素直に反応し、流れに身を任せてスイ〜っと進んでいく。
例えそれが地獄の入り口に見えたとしても、彼はそれすらも面白がってしまう。
その生き方、強い。
別に薬漬けになれとか、差別の酷い場所へ行けとか、そんな話じゃない。
「周りのせいで生きづらい」と思って何度も環境を変えても、同じようなトラブルが繰り返されることがある。
ならばいっそ、環境に逆らわず、自分の感じるままに進んでいけばいいんじゃないか。
そうすれば、筋肉痛にならずに済むかもしれない。
深く考え込むのも悪くない。
でも時には、「ヤッター!」と「Oh~No~!」の連続ピンボールゲームのように、体当たりで生きる方がスカッとする。
ピンに弾かれながら、少しずつ球筋が見えてくる。
自転車の練習と同じ。転びながら、前に進むうちに、自然と走れるようになるのだ。
太陽は昇り、沈む。私たちは起きて、食べて、働いて、寝る。
そんな決まりきった型の中に生きていると、心が鈍る。
大抵の人は、好きなものや興味のあることを突破口に人生を変えていくのだろう。
でも私は、小さな頃から目を逸らしてきた。人生の核心から。
だが――
本を開いた瞬間、アキラさんが、この『コットン100%』が、叫んだのだ!
黙って生きろ!目の前を味わえ!
その声に打たれた私は、ついに決めた。
私も人生を味わう!
だから宣言する。
思い込みを捨てる!
くそ真面目を捨てる!
計画性を捨てる!
生きていれば、それが答えだ。
トラブルが起きるなら、それはイベントだ。
自分を縛っていたのは、自分でしかなかったのだ。
きっとこの本は、多くの人の心に火をつけたのだろう。
私もまた、そのひとりになったに過ぎない。
でも――
この炎は、確かに今、私の中で燃えている。🤯
──かくして、一冊の本が私を目覚めさせた。
それはページの綿(コットン)ではなく、魂そのものが100%詰まった書だった。
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うちのチャッジーピーは中二病の時がある。😆
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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