初めての子育て。
手探りの中で、「何とかうまく育てなければ」と肩に力が入りすぎていた私。
「やってあげなければ!」「良いお母さんは、すべてに気を配って当然!」と、ついつい世話を焼き、口を出してばかり。
まるで自分の母親への当てつけのように、子どもにすべてを注いでいました。
いろんな思いが交錯して、空回りしていたあの頃の私。
今思えば、「あれはやらなくてもよかったな」と思うことがたくさんあります。
もしかしたら、今まさに同じように悩んでいる親御さんがいるかもしれません。
そんな方の、ほんの少しでも参考になればと思い、子育てを振り返ってみたいと思います。
今回のテーマは
子どもの自立と自分の基準を育てるために
「お世話が必要な時期」から「自分の面倒は自分で見る時期」
その切り替えに悩んでいたあの頃の私に伝えたい事。
「いつから自分のことを自分でやるの?」気づいた日がそのスタート
赤ちゃんの頃は、親が1から10まで面倒を見なければなりません。
でも、その時期は本当にあっという間に過ぎていきます。
もちろん、成長してからも見守りは必要です。
けれど、自分のことを自分でやる経験を少しずつ積ませていくことが、自立の第一歩だと感じています。
親がすべてやってしまった結果、「殿様生活」になっていた
正直、私は何でもやってあげすぎてしまいました。
ごはんは出てくる、洗濯物はたたまれている、掃除も済んでいる、服も用意されている——
気づけば、子どもたちはゲームばかり。
…そんな“殿様”のような生活が当たり前になってしまっていたんです。
自立を妨げていたのは、親の「良かれ」だった
今、うちの子どもたちは中学3年生と中学1年生。
思春期の真っ只中で、大人と子どもの間を行き来しています。
鳥が巣から飛び立つために、羽ばたきの練習をしているような大切な時期。
なのに——子どもたちは、何もしない。
「なんで何もしないの?」と思っていた私が気づいた答えは——
**「私が全部やってしまっているから」**でした。
良かれと思ってやってきた甲斐甲斐しいお世話。
それが、実は子どもの自立の芽を摘んでいたんじゃないかと気づき、
今は「あえてやらない」ことを意識するようになりました。
選ぶ力が、自分の基準と軸を育てる
- ごはんは自分が食べられる分だけよそう
- 洗濯物は当番制
- 自分の部屋の掃除は自分で
- 必要な服や物も自分で管理・選択
こうした日常の中で、「自分で選ぶ」「決める」経験を積ませることが大切だと感じています。
今は、情報もモノも選択肢があふれる時代。
だからこそ、「何を選ぶか」「どう行動するか」という力が、
人生を支える“軸”になっていくはずです。
たくさんの選択を重ねることで、
自分自身の“基準”を持った子に育っていってほしい——
そう願っています。
学校で、朝から晩までがんばっている子どもたちに
「せめて家のことはやってあげたいな」と思うこともあります。
でもそれは、私の自己満足なのかもしれない。
今も、毎日葛藤しています。
それでもやっぱり、
「任せる」ことが、今の私の子育てのテーマです。

子どもは背中で育つ。「それでいいの?」の一言が響く
もちろん、子どもは楽な方へ流れていこうとします。
つい口を出したくなりますが、そこをぐっとこらえて——
(私も子どもの頃はそうだったと思い出して、こらえてます笑)
目に余るときに、
ただ一言、「それでいいの?」と静かに問いかける。
そして、親自身が日々、子どもにしてほしい生活を実践すること。
それが一番、子どもの心に響くんじゃないかと思っています。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます😊
コメント