初めての子育て。
手探りの中で、「何とかうまく育てなければ」と肩に力が入りすぎていた私。
「やってあげなければ!」「良いお母さんは、すべてに気を配って当然!」と、ついつい世話を焼き、口を出してばかり。
まるで自分の母親への当てつけのように、子どもにすべてを注いでいました。
いろんな思いが交錯して、空回りしていたあの頃の私。
今思えば、「あれはやらなくてもよかったな」と思うことがたくさんあります。
もしかしたら、今まさに同じように悩んでいる親御さんがいるかもしれません。
そんな方の、ほんの少しでも参考になればと思い、子育てを振り返ってみたいと思います。
今回のテーマは
子どもが行儀悪い、ルールを守らない、お友達とケンカする。このままだと子育て失敗?
「きちんと子育てできていないんじゃないか」と不安だったあの頃の私へ伝えたいこと。
このままだと犯罪者?!——子どもの“今”は、ずっと続くわけじゃない
食事中に遊ぶ。
友達に優しくできない。
ルールが守れない。
そんな子どもの姿に、私はイライラしてよく叱っていました。
でもね、そんなに神経質になる必要はなかったなと思います。そのままの姿で大人になることは、ありませんから。
むしろ、小さな子どもが「そうだね、それは良くないね」とスパッと切り替えられる方が、ちょっと心配。
「このままだと犯罪者になってしまう…!」なんて親が思い詰めることの方が、危うい道かもしれません。
叱ってばかりの毎日が、家族の空気を重くしていた
叱れば叱るほど、子どもは反発し、家庭の空気もどんどん重たくなっていきました。
気づけば、私自身がその家にいるのがつらくなっていた。
夫も子どもも、きっと同じようにストレスだったはず。
「なんでこんなことに…?」と思っていたけど、原因は私自身でした。
私が、叱ってばかりいたから。
それに気づいたのは、実はごく最近のことです。
子どもはだいぶ大きくなってしまいましたが、それからは、子どもを注意する前に、まず自分を振り返るようにしました。
“私自身のしつけは、ちゃんとできてる?”と。
私は、どこかで「品」というものを落としてきたみたいに、ガサツで荒っぽいまま。
そんな私を、子どもはまるでコピーのように真似していたんです。
子どもは日々、ちゃんと学んでいる
「座って食べようね」
「お友達にはやさし〜く、やさし〜く」
「電車の中では、アリさんみたいな小さ〜い声で話そうね」
こうやって、淡々と繰り返し伝えていく。
そして、親が身体を張って見せる。
時間はかかりますが、これがいちばん効くんだと気づきました。
親が都合を押しつけるのではなく、子どもの都合にちょっと寄り添う方が、ずっとうまくいくこともあります。
たとえば、ごはんを食べないなら外遊びでお腹を空かせる。
夕食を早めにして、さっさと寝かせてしまう。
子どもとの、知恵比べですね。
子どものストレートな言葉に、ギョッとするときもあるけれど
子どもが放つ、あのストレートな言葉。
大人が聞いていると、ギョッとすることもありますよね。
でも、それって決して悪意があるわけではなくて、
まだ整理されていない気持ちが、そのまま言葉に出ているだけなんだと思うんです。
正直、「あの子、遊びに来てほしくないな…」と思ったこともありました。
「うわぁ、きつい子だな〜」と感じたのも、一度や二度ではありません。
でもそれは、きっとお互い様。
子ども同士って、そうやって関わり合いながら、
すこしずつ「人との距離感」や「関係の築き方」を学んでいくものなんですよね。
同じ時期に、同じように未完成なままで向き合って、
傷つけたり、傷ついたりしながらも、一緒に成長していく。
今思えば、あの頃一緒に過ごしてくれた仲間たちに、心から感謝しています。
(…当時は「イヤだな〜」って思ってたけど、ね。笑)
あれこれ気にしていたのは、実は私たち大人のほうでした。
子どもたちは、ケロッと笑って、もう次の遊びに向かっていく。
親がしゃしゃり出てしまった方が、かえってこじれてしまうこともあります。
とはいえ、「放っておけ」という話ではありません。
子どもが傷ついたり、疲れていたりするときには、そっとフォローを。
「なんとでもなるよ」
「世界は広いよ、行く場所はいくらでもあるよ」
「学校だけがすべてじゃないよ、別の場所に行ってみる?」
そうやって声をかけながら、心が回復するのを待ちました。
親が「この世の終わり」みたいな顔をしていたら、子どもだって不安になりますもんね。
あのときの“ギョッ”も、“イラッ”も、
ぜんぶ含めて、子どもたちにとっては大切な成長の一部。
目を離さず、でも干渉しすぎず、見守り、励ます。
そしてこれからも、いつでも「あなたの味方だよ」と伝えていきたいです。
子どもはちゃんと変わる。だから、焦らないで
あの頃は、
「こんなことばかりしてて、大丈夫なの…?」と本気で不安でした。
でも、小学校高学年になると、普通にごはんを食べるようになった。
好き嫌いも、自分なりに調整して、大人の対応をするようになった。
揃えられなかった靴も、中学3年でようやく揃えられるようになった(笑)。
そして今は、友達と揉めることも減り、中学生らしく落ち着いた関係を築けています。
あの頃の私に言いたい事
思い詰めなくても大丈夫。子どもはゆっくり育っていくよ。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。😊
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