こんにちは。
出かけた帰り、ランチを食べに、目をつけていたお店に向かおうとしたらGoogleMAPさんが「休みですよ」と教えてくれた。
あぁそう。よかった。
行って「休みかよ!!」ってならなかったので、気力が温存できた。
ありがとう。
暑い中、汗だくで歩いて行って”休み”って気づいたら、地面に寝転んでバタバタしない代わりに、
「はぁっ?来たんですけど?」「なんでやすみなん?」「ありえん」「運悪い」「最悪」「もういや~」「なんでいっつもこうなん?」「はらたつわ~」
怒りにのまれて、イヤな空気、漂わせちゃったでしょう。
いや~よかった。便利な世の中だ。
他に行きたい店も見つからなかったので、もう帰ることにした。
「家で酢キャベツ食べよ」って思ったんだよ。酢キャベツが安心するんだよ。
そして、本を読みながら電車に揺られ、ある駅で止まった時。ふと思い出した。
――この駅に、友人がわざわざ食べに行ったというカレー屋がある
迷った。
もうドアが閉まろうとしている。
「また今度、計画して来たらいいじゃない。いつも焦って行動してロクな事になってないじゃない。」
「でも、わざわざここまで来ることある?」
「ここで降りたら、電車代、余計にかかるよ。」
「ずっと、美味しいカレー食べたい、って言ってたよね。」
「ここも休みかもしれないよ。しっかり調べてからにしよ?」
5秒ほどの間、私は高速で考えた。
行く・行かない・行く・行かないを繰り返した結果、ドアが閉まる直前に「ッハぁ!!」と電車を飛びだす。
なぜ、カレー屋一つでこんなに迷うのだろうか。
「あ!カレー屋がある」と気づいたときから、まるで野生動物に出会ってしまったかのように、身体が硬直していた。息も止まっていた。
みなさん、これがイレギュラーに弱い人間です😩
駅のホームでGoogleMAPを開くと、お店は営業中らしい。
そのとき読んでいた「坊ちゃん」に出てくる「うらなり君」のことを考えながらお店に向かった。
うらなり君は、ふくれた青白い顔の無口な英語教師。
坊ちゃん曰く「うらなり君ほど大人しい人は居ない。めったに笑った事もないが、余計な口をきいた事もない。」そんな人らしい。
ふくれた青白い顔。大人しくめったに笑わない。タンパク質不足か?🤔
坊ちゃんも、2件目の下宿の食事が芋ばかりで、本能的に卵を買って食べてたよね。
うらなり君は、父親が死んで家が大変になり、そうこうしているうちに、恋敵が現れ、べっぴんさんとの結婚がうやむやに延び、さらに職場に母親が給料上げてくれと勝手に?頼みに行ったはずみで、僻地に飛ばされることになります。
うらなり君は「よそへ行って月給が増すより、元のままでもええから、ここに居りたい。屋敷もあるし、母もあるから」と頼んだそうですが、もう後任も決まってしまったと。
赤シャツ(恋敵の教頭)が企んで、うらなり君を僻地に飛ばしたみたいに言ってるけど、元はと言えば、母ちゃんが余計なことしたからじゃない?母ちゃんがじっとしとけば、そんな事にもならなかったんじゃない?
千載一遇を赤シャツが逃さなかっただけで。
でもさ~うらなり君は転勤でよかったと思うよ~。(おばちゃん現る)
もうマドンナへの恋は勝ち目ないよ。この土地に残ったところで、マドンナは赤シャツの嫁になるだろうし。余計なことするお母さんとタンパク質不足の食生活で、あんまり良い未来は見えないぞ。
4年間務めた中学校を転勤となり、お給料5円上がる。新しい土地に独身の先生という高給取りが来たら・・・未来は悪くなさそうよ?
噂好きの下宿のおばあさんも「月給が高い方が豪い」って身もふたもないこと言ってたし。
うらなり君は、新しい地で母親と離れて、タンパク質を食べ、おしゃれしてキャラ変して(赤シャツ+山嵐)結婚したと思う。
なんて考えてるうちに、無事カレーを食べる事が出来ましたとさ。
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