子どもにどのようにお小遣いをあげたらいいのか。
お金は働いたらもらえるものだから「お手伝い制」。
月に決まった額でやりくりできるように「月額制」。
お金を稼ぐのは難しいと思い込ませないために、必要なだけあげる「申告制」。
お金の教育は大事だというし。どうしたらいいの?
いろんな考えがあって、どれが正解かわからない中
私は悩んだ挙句、「お手伝い制」を選びました。
しかし、うまくいかず失敗。
どうしたもんかと思っていたところ、先日読んだ本にモナコ人のお小遣いの考え方が載っていました。
子どものお小遣いの渡し方について「なるほど~」と思える部分があったので紹介しますね。
専業主婦が億を稼ぎ、モナコ王宮前の特別エリアに住んでいます
その本がこちら。
専業主婦が起業して億を稼ぎ、モナコ王宮前の特別エリアに住むことになりました。
ラノベですか?
いいえノンフィクションです。
小説家になろうから飛び出したようなエミチカさんの本です。
表紙からも、華やかに生きる女性のオーラが漂っていて
よろしい生活なさってるようですなぁ!😏
しかーし!読み終えるころにはそんな妬みは吹き飛んだ。
エミチカさん、めちゃめちゃ痛い目にあっとるがな😭
確かに現在は、人が憧れ羨む生活をされているように見えますが
そこにたどり着くまでがハードモードを通り越して
ハードコア!😱マッドハウス!😵💫
「億稼いで、モナコに住めるからこの手順通りにやったらいいさ」
とシナリオ渡されても、やる人は・・・いるのだろうか?というくらい、エミチカさんの人生、リスクリスクリスクリスクのオンパレードです。
サラッと書いてありますが、50歳で夫が急逝、残された借金2億。
51歳から起業したとはいえ、周囲に反対され、見ず知らずの外国人にきつい対応をされたり、アホウドリに襲われたり、病気で死にかけたり。困難モリモリすぎ。
へぇ~サングラスかけて!外国人さんみたいですね!
なんてひがんでいたら、頑張りすぎた時の病気の名残りでかけてるとか。
わーん、心が痛いわ!浅はかでごめんなさい🙏
(こんなにもパワフルな女性がいるのか!と面白い本でした)
モナコの子ども達のお小遣い事情~どうやったらお金を稼げる?
さて、エミチカさんがモナコの経営者から聞いた話。
日本では親が子どものお小遣いの額を決めて、毎月定額渡すことが多いと思いますが、
モナコでは家のお手伝いをして「ありがとう、助かったよ」と感謝の言葉と共にお小遣いをもらうのがスタンダードだそうです。
「仕事を通じて誰かを助けること」「誰かを幸せにすること」で感謝されて「お金がもらえる」
そんな「仕事の基本」をお手伝いで学んでいるらしいのです。
モナコの子ども達は、相手に喜んでもらえて、さらにお金ももらえたという経験から、他には何ができるだろう?どんな工夫ができるだろう?と自発的に考えるようになるそうです。
わー、これ大事なやつやん😲
昔バイトしていた時、上司に「お客さんが払ってくれるお金があなたのお給料になるのよ!」と言われても、まったくピンと来なかった私。(お恥ずかしい話です😓)
時間の間、がまんして言われたことするのが「仕事」だと思ってました。(結構最近まで)
それが、世の中には小さい頃から
「人に喜んでもらって、そのありがとうの気持ちとしてお金を頂く」それが「仕事」
と学んでいる人がいるという衝撃よ。
「人に喜んでもらう」
楽しく稼いでる人の根っこにある部分ですよね。
お金は待っていてももらえない~お小遣いがお金の教育に
自分からアクション(お手伝い)を起こしたら、親が喜んでくれた。
「ありがとう、助かったよ。何かに役立ててね」とお小遣いが手渡される。
喜んでもらえた上に、お金がもらえた!
次はこうしたらどうだろう?と工夫を始める。
それを繰り返していくうちに、子どもは身をもって「仕事の本質」学ぶ。
モナコではお小遣いの渡し方が「お金の教育」になっているようです。おぉ~。
お小遣いは定額制がいいのか、お手伝い制がいいのか迷ってきましたが
なるほど、そういう考え方で「お手伝い制」でお小遣いを渡すのだなと合点がいきました。
じゃあ、ウチもお手伝い制でお小遣い渡そう!と思った方。
アイヤ、待たれよ。
親のセンスが試される!私が「お手伝い制」で失敗した話
その前に、私が「お手伝い制」で失敗した話を聞いてください😅
以前「小さい頃からのお金の教育大事!」と思い、「お手伝いしたらいくら」みたいな感じのお手伝い制を導入したのです。
ところが、子どもたちは、お手伝いをめんどくさがり、その先に見えるお金だけにフォーカス。
(理想は・・・)
親「お手伝いしてくれてありがとう。はいお小遣い」
子「わーい、やった!」
(現実は・・・)
親「玄関掃除したん?」
子「(スマホ見ながら)えぇ~ッ?!はぁ~(イヤイヤ立ち上がる)」
親「イヤならいいよ!!」
子「やるって言ってるやん!!」
催促されてイヤイヤ、やっつけ仕事。これダメなやつ~~。
お手伝い制ってどうしたら理想の形になるの?!
結局、親が疲れて「お手伝い制」は立ち消えました。
最初からお小遣いで釣るのではなく、普段からやってくれていたお手伝いに「いつもキレイにしてくれてありがとう、助かるよ。何かに役立ててね。」とお小遣いを渡してみる。そこから始めるとよかったのかな?
「お手伝い制」は親のさじ加減、センスが試されますね。(くーっ😫)
玄関掃除 100円 洗濯物たたみ 100円とか。表を作っちゃうのは悪手でした。これだと、お金を稼ぐためにイヤな事をやる図式につながっていますよね😞
「感謝の気持ちとしてお金がもらえた」の場面を作るのがモナコ流。
ただお金を渡すだけだと、効果は微妙。
「隅まで掃除してくれたんだね、ありがとう」とか
「忙しいのに、時間を作ってやってくれたんだね、ありがとう」とか。
子どもの仕事ぶりをみて、工夫・出来栄えなどに感謝を伝えてあげる、これが大事なのかも。
「お小遣い」と「お手伝い」を結び付けるのに抵抗がある人もいると思います。
そう言った場合、毎月ただお小遣いを渡すより、「家族の一員として協力してくれてありがとう」
そんな意味をお小遣いにつけてあげると、お金も意味を持ってきますよね。
家のことは知ったこっちゃないけど、なんとなくお小遣いをもらっている状態というのは
・・・大きくなったら苦労しそうです。(それも人生か?!)
ちなみに私の親は「子どもは勉強するのが仕事」と言って、私はお小遣い定額制で育ちました。
勉強するからお小遣いがもらえるだと、あまり良い方向に行かない気がします。身をもって経験済み。(実際、勉強してなかったし😗)
そのお金はどうしてここにあるか。お金には誰かの気持ちがのっている
エミチカさんの本を読んで
「誰かの気持ちがお金にのっている」と気づくことが大切なのだな、と解釈しました。
子どもが手にしたお金は、ただ親の財布から出てくる物というだけでなく、誰かの「ありがとうの気持ち」が乗っている。
「イヤな事を我慢してお金をもらえる」のが仕事の場合もあるかもしれません。
でも、そんな時もどこかに「その仕事をしてもらえて助かっている人」がいるはず。
それを想像できれば、お金との向き合い方も変わってくるのではないでしょうか。
もらったお金に「誰かの感謝」を紐づけるか、「私の我慢」を紐づけるか。
柔軟な考えの子どものうちに「感謝」を紐づけられれば、楽しく生きられそうです。
結論 お小遣いの渡し方
お手伝いをしたからお小遣いを渡す、月額性で渡す、好きなだけ渡す。
家庭環境が様々な中、コレが正解はない。
けれど!渡すときに
お金には、誰かの「ありがとうの気持ち」が乗っていることを教える。
そして、
お手伝いにお小遣いを出すにせよ、出さないにせよ、生活力がついて困る事はないので
積極的に家事を分担する。
今はそう考えています😊
子ども達がお金と良い関係を築けますように。
ではでは~!
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