こんにちは!
右も左もわからずにスタートした子育て。
大事に育てたいがあまり、暴走していた時期もあった。
あの頃の私に届けたい。
今日は【92歳の現役保育士が伝えたい 親子で幸せになる子育て】という本を紹介します。
著者は ” 小俣幼児生活団 ” の主任保育士、大川繁子さん。
(小俣幼児生活団とは保育所の名前みたいなもんです。)
92歳で現役の保育士っていうのも、10歳の時に日中戦争がはじまったのもすごいけど、
この方は、たくさん勉強して、経験して、確信をもって子どもを育てている。
(謎の上から目線、すいません、文章力が乏しい😢スゴイと言いたい)
小俣幼児生活団の子どもたちは4歳、5歳とは思えぬほど自立するそうです。
保育方針に賛同して、全国から引っ越して通いに来る人もいるとか。
園舎は昔、大川家が自宅として使っていた古民家。
自然に囲まれていて、古き良き田舎のおじいちゃん、おばあちゃんちのよう。
素敵な保育所だぁ😍
子どもは経験しなければ、考える事ができない
小俣幼児生活団では「自由に生きる力」を育てる保育を行っています。
繁子先生たちは、冗談で「ほったらかし保育」と呼んでいるそうです。
ヒントを出したり、こうしたらどうかな?と一緒に考えたりはしますが
子どもに指示することや、カリキュラムを与えることはしません。
子どもたちは登園したら、みんな好きに活動。
ずっと同じ遊びをしていてもOK。
壊れても、汚れても、面倒くさくても経験させてみる。
「あれもダメ、これもやめておこう」ばかりだと、何にも経験できません。
経験しなければ、考える事ができません。
考えなければ、子どもは育たないでしょう。
もちろん、怪我や命の危険があることをさせろと言っているわけではありません。
園では、食事をとるテーブルに花瓶の花が飾ってあり、古民家なので障子もはめ込んであります。
最初、子どもたちは興味から花瓶を倒すし、障子もプスプス穴をあける。
(ヒー、それはしんどい😱)
それを、「花瓶を倒すと、濡れちゃうね」「きれいだからお花を飾っているんだよ」
「障子に穴が空いているから貼りなおそう」と根気強く対応していくそうです。
え~、子どもがいたずらばかりして、自分勝手に育ってしまうのでは?
ところが、子どもたちは「先生が大変そうだな」とか「悪いことしたな」とか
「お花は、花瓶に生けてあるものなんだな」と考えるようになり、
自然としなくなっていくそうです。子ども同士で注意しあうようにもなるそうです。
大人から見ると些細な事(面倒だけど😅)でも、子どもにとっては大事件。
自分があけた障子の穴を、先生やお友達が一生懸命直しているのを見ると
心に湧いてくるものがある。ゆったりとした自由な時間の中、
子どもたちは経験したことを、丁寧にかみ砕く。
エピソードを読んでいると、涙が出るほど純粋で、優しい。
そして、個性的な子どもたちの世界。
自分で考えて、うまくいったことも失敗したことも
全部含めて、血肉にして育っていく。
そうやって少しずつ、自分のやった事には責任が伴うという事に気づいていく。
小俣幼児生活団の子たちは問題解決能力が高いと言われるのも、
この生活をみれば、納得の結果なのかもしれません。
忙しい保護者が実践するのは難しいかもしれないけど
子どもは経験しなければ、考える事ができない
これを頭の片隅においておけば、青筋の1本は減るかも。
そして、子供の内面の成長は、何歳になったからハイ、出来る!といったものではなく
一人ひとり全く違う。小俣幼児生活団の子どもは、自分自身を見つめ、
自分の成長にあった好きな事に没頭する。
それが満足感、充実感、やり切ったという自信につながっていくそうです。
ここまでくればわかりますよね。
あれです。「非認知能力」!
大川繁子先生は確信をもって「非認知能力」を育てている先生だったのです。
教育は怖い。型にはめると、型にはまった子に?!
戦争真っただ中に育った繁子先生は、
人一倍勉強熱心で、優等生だったそうです。
先生や親の言う事を素直に受け、日本は正しい戦いをしていると
女学生時代には、竹やりで米兵をやっつける練習もしたそうです。
今思えば、バカみたいですよね。とおっしゃる繁子先生。
終戦を経てその洗脳が解け、教育のおそろしさを思い知ります。
大人が考えを押し付けると、子どもは簡単に染まってしまう。
鵜吞みにせず、いろんな人の話を聞き、自分で判断できるようになろうと心に決めたそうです。
小俣幼児生活団の「自由に生きる力」を育てる保育の原点は
繁子先生の戦争体験につながっているようです。
大人が、「これはダメ」「こういう時はごめんなさいってするんだよ」と
教え込んでしまう事は、子供から考える機会を奪っているようです。
以前、とある塾の説明会に参加した時、代表の方も同じような事をおっしゃっていました。
先生の言う事を聞いて、トイレ行きたいけど、授業中やから我慢。
ハイっと手をあげて、指名されたら発言してヨシ。
こんな教育してたら、そりゃ立派な社畜が出来上がりますよね。
言葉は過激ですが、大人たちは子どもを一人の人間として尊重してほしいということを
言いたかったのかなと解釈しました。
失敗を恐れているのは親のほうかも。私の後悔、これから出来る事
子どもたちが通った幼稚園に何の不満もないし、今もすごく感謝しているんだけど。
でもね、通った娘が「幼稚園なんか大っ嫌い」と。
卒園証書をびりびりに破いて、捨ててしまったんです😨
その姿を見た時、大切な幼稚園の時間をそんな風に過ごさせてしまった事、とても後悔しました。
もっと、なにかできたんじゃないかと😢
娘が通っていた幼稚園は、イベントや作品作り、発表会など、カリキュラムが盛りだくさんで、
園児も先生も、1学期からスケジュールに追われた毎日をおくっていました。
うちの娘にはそれがプレッシャーだったのかな。(今冷静に考えればそうだ😰)
もっと園庭で遊びたかったと言っていました。
近所にあったんですよ、園庭遊びをしている遊び中心の幼稚園。
でも、その頃の私は遊んでいるより、何かやる事があったほうが身になると思ってました😭
周りに沢山幼稚園があって、あっちの子どもたちはこんなことができる、
こっちの子どもたちは小学校で流石だと。
そんな噂の中、園庭遊びをする幼稚園の子たちは、幼く見えるとも聞こえてきました。
言葉を選ばずに言えば、子どもを無法地帯にいれたくなかったんです。
子どもを信じてなかったんですかね、私😞
傷つく事を怖がって、どうやって問題を解決できるようになるんでしょう。
最初の最初でビビってしまってたな、私😔
小俣幼児生活団の子どもたちも、小学校に上がると
幼児教育を受けてきた協調性のある子どもたちとは振る舞いが違うので、苦労するそうです。
でも、問題解決能力はピカイチだし、高学年からグンと伸びる。
今の姿だけが、その子を決めるわけではない。
2800人以上の子どもたちを見てきた92歳の保育士さんは
子どもを主役に保育することで、非認知能力と呼ばれるもの育てていました。
本では、子育てのコツや保護者の悩みなど、具体的なヒントも沢山教えてくださっています。
「非認知能力」を育てたい保護者のバイブルと断言できるこの本!
ぜひ、読んでみてください。
私にできる事は・・・
子どもを一人の人間として対等に接していこう。
抱きしめられるうちはギューッとしてあげよう。
あと親としてできることは、ご飯作る事だろうか?
子育ての悩みは尽きないね。
長い文、最後まで読んでくれて、ありがとう😊
良い夏休みを~!
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